【コラム】眠れる星のものがたり|第一回|昼間に星は見えないのか?都会で星の光を感じて生きること

人と星にやさしいホテル<GREAT MORNING>が、都会の中でリラックスできる空間や時間を求めている方々に向けて、星空をテーマにした癒しと安らぎのコラムをお届けします。

天気が良い空気が澄んだ夜には、都会の中でも夜空を見上げたり、宇宙に思いを馳せて、明日への活力をチャージしませんか?その体験はあなたを心地よい眠りへ誘ってくれるかもしれません。


【第1回】 昼間に星は見えないのか? 都会で星の光を感じて生きること



晴れた日の夜、都会のビル群のスキマから月や星の光を見つけた時、ふっと心が落ち着くことはありませんか?

星空を見上げることで、私たちは日常のストレスからいつの間にか解放されることがあります。
また、人は星を眺めると、自然と深呼吸が促され、リラックス効果が得られるとも言われています。

一般的には「星は夜に輝くもの」と感じている方が多いかもしれません。
ただ、普段は当たり前になりすぎてほとんど意識しないことですが、
毎日美しい朝の光を届けてくれる太陽は、地球から一番近い場所で輝く「恒星(自ら輝く星)」です。
そして、惑星をのぞく夜空に輝く星のほとんどは、太陽と同じように“自ら輝く”恒星の光が、何光年・何千光年と向こうの宇宙から私たちの元まで届いた姿なのです。

私たちは、実は昼も夜もずっと 天体から届く光に包まれながら生きています。

ただ、“そこ”に目を向けているのかどうか。
〈センス・オブ・ワンダー=自然の神秘や不思議さに目をみはる感性〉は、
山奥やディープな自然の中に行かなくても
私たちの日常のすぐそばにあるのかもしれません。

星座の起源は約5000年前。
メソポタミア地方の羊飼いたちが、空に並ぶ星々を様々な形に結んだのが始まりと言われています。
その時代は今のように街灯もほとんどなく、夜は真っ暗闇。
漆黒に包まれた夜の砂漠を歩く時、天を見渡すと満天の美しい星々が、彼らを照らす圧倒的な光としてまばゆいばかりに輝いていたはずです。

古代の人々は、煌く星の美しさや、毎年規則正しく巡る天の動きに畏敬の念を抱き、
“生かされている事への感謝”や“祈り”のような感覚を覚えていたのかもしれません。

現代では、街中は人工の光の影響が強く、夜に満天の星を見ることが難しくなっています。
ただ、都会の中でも地球の衛星である月はどこからでも観測が出来ますし、
晴れた日に夜空を見渡せば、惑星や1等星の光を見つけることもあるでしょう。

“頑張りすぎて疲れてしまった時”
“ふと孤独に苛まれた時”
“誰にも言えない悩みを抱えている時”
どんな時でも、
月や星の光はわたしたちを優しく見守っています。

「あなたはあなたのままでいいんだよ」
「世界は本当はとても美しいんだよ」
そんな風に語りかけられている気がするのです。

AIツールやSNSの中でせわしなく情報が多い今だからこそ、
時には夜空の星のやさしい光に目を向けて、ゆっくりと安らぎを覚える
“星浴”のひとときを作ってみませんか?
その体験は、あなたを心地よい眠りへと誘ってくれるかもしれません。

そして朝になると東から昇ってくる<太陽>が
いつもあたたかい光と共に、素晴らしい朝を届けてくれることでしょう。

自然や星とシンクロしながらこれから訪れる新しい時代を、
軽やかに生きていきたいものですね💫

⭐️ 「太陽」の光を浴びて、気持ちの良い目覚めと眠りを。


毎日美しい朝の光と明るい時間を届けてくれる太陽は、地球から最も近い場所で輝く“恒星(自ら輝く星)”です。
朝日を浴びると、セロトニンが分泌されます。セロトニンは幸福感やリラックス効果をもたらし、脳が活性化されて、気持ちよく眼を覚ますサポートをしてくれます。また、日中十分な太陽の光を浴びることで、夜間のメラトニン生成が促され、良質な睡眠につながります。旅先やご自宅で、朝に少し早起きをして、たっぷりと光を浴びる「太陽光ヒーリング」を始めてみませんか。

⭐️ 夜空に輝く惑星(金星・木星・火星)を探してみよう。


地球から近い惑星は、太陽の光を反射して明るく輝いて見えます。惑星は都会からも見つけやすい星の代表格です。ビルの隙間からひときわ光って見えるあの星は、もしかすると惑星かもしれません。

街中でも比較的町あかりの影響が少ない場所では、2−3月20時前後から、木星・火星の惑星の周りに、冬の星座の1等星6つをつないで完成する、冬のダイヤモンドを見つけられるかもしれません。晴天の日は空を見上げて、今日はいくつ星が見えるか探してみるのもオススメです。

都会で星を探すポイント


【ポイント①】
晴天の日、視界が開けた場所へ移動し
街灯を出来るだけ遮断しましょう

曇りの日は星が見えにくいので、晴天の日の観測がオススメ。

◆星が見やすい場所を見つける
都会の夜は街灯や建物の光であふれています。
可能であれば、街中でも光の影響が比較的少ない場所へ移動する、公園など少し視界が開けた場所や、ビルの高台などから観測すると、星がより見つけやすくなります。

◆街灯の光を手で遮断し、暗闇に目を慣らす
自分の手を使って視界から街灯の光を覆い隠すと、星が見つけやすくなります。(両手の平を子供が泣いているポーズのように内側に折り曲げ、まぶたの下部にピタッとくっつけて空を見上げると、下から来る光を視界から一定量遮断することが出来ます)

【ポイント②】
スマホの方位&天体アプリを活用して
星を探してみましょう

◆方位(東西南北)をスマホアプリで確認する
地球が自転していることから、星は太陽や月と同じように、東から登り西へ沈む見かけの運動をします。
スマホの方位アプリなどで東西南北を確認しておくと、お目当ての星や星座が見つけやすくなります。

◆星空アプリを利用する
スマホにインストールできる便利な“星座アプリ”を使うと、星が見つけやすくなります🌟おすすめは「星座表」「Sky Tonight」(「星座表」は、無料版でも閲覧内容が充実しています)

*一部アプリ内課金があるものがございますのでご確認ください

<コラム執筆>山本朝海 Asami Yamamoto
クリエイティブディレクター/星空プランナー
広告・WEBのクリエイティブディレクター 兼 星のソムリエ資格を持つ星空プランナーとして星空を題材・テーマとした様々なイベントを企画・運営。自然や宇宙と自分がつながる感動や感性を広げるきっかけを皆さまにお伝えしています。