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眠りの科学#2

眠りの科学#2      仕事の生産性低下や、さまざまな病気や鬱の原因など、不眠は特に先進国で深刻な社会問題になっています。前回の記事(「眠りの科学グレートモーニングの秘訣」)では、深い睡眠が創造性、生産性、問題解決力を向上させることについて取り上げました。今回は、学習や記憶力の観点から熟睡の大切さをご紹介させていただきます。 カリフォルニア大学バークレー校で神経科学と心理学の教授を務める英国人科学者、マシュー・ウォーカー氏は、熟睡の重要性を長年唱えてきました。睡眠が健康と病気に及ぼす影響について指摘する同氏は、2017年に出版した著書「Why We Sleep」(邦題:睡眠こそ最強の解決策である)」の中で、なぜ重要なのかを解説しています。 熟睡は、人間の脳における学習や記憶の機能に影響を及ぼします。学習後、新しい記憶を「保存」するためには、深い眠りが不可欠だそうです。さらにウオーカー氏の研究によると、学習後だけでなく、何かを学ぼうとする前にも熟睡が極めて重要となるそうです。学習前に深く眠ることによって、脳が吸収力抜群の乾いたスポンジのようになり、新しい情報を取れ入れることが可能になるのです。深い眠りがないと、脳の記憶の回路が行き詰まり、新しい情報を吸収することができなくなってしまいます。 脳の記憶の受信箱のような役割を果たす「海馬」は、新しい「ファイル」(記憶)を取り込んだ上、保存する機能を持ちます。睡眠不足が続くと、この受信箱の機能が低下、新しい「ファイル」を取り込むことが難しくなってしまうのです。寝不足は海馬の細胞に損傷を与え, 新しいことを学ぶ能力を損なってしまう恐れがあります。 認知症や鬱を防ぐために、学習により脳の活性化が不可欠と良く言われます。何歳であって、学習の能力を維持するために、毎晩の熟睡がもっとも重要です。音や風が全くない冷暖房システムや最高級のベッドが揃っているホテルグレートモーニングでは、心身を癒す熟睡パターンを取り戻す最適な環境です。